【知られざる宝物】ハヤトウリの魅力と育ててみたい理由|糠漬けに感動して、もう1つは来年の種にしました
ハヤトウリの育て方と保存方法を知りたくて…
先日、ハヤトウリ(隼人瓜)を2個だけ買ってみました。名前は聞いたことがあっても、実際に食べたことはなく、期待もほとんどなかった──はずなのに。
そこで、1つを糠漬けにしてみたら、思わず声が出るほどおいしい。
パリッと軽く、クセがなく、やさしい甘みがある。
「何これ?知らなかった…!」という小さな衝撃とワクワクが同時にきました。
すると、残りの1個をただ食べる気にはどうしてもなれず、
「来年の種にしよう」 と決めました。
ハヤトウリって何?まだ知らない人が多い理由
まず、ハヤトウリが一般に知られていない理由を整理してみましょう。なぜなのか、食べてみるととてもおいしいし、家庭菜園でも人気なのに、ほとんどの人がハヤトウリの存在すら知らない という現実があります。
しかし、実際に食べてみるとその印象は大きく変わります。たとえば、糠漬けにすると驚くほど軽く仕上がります。さらに、保存しておけば来年の種として活用できるのも魅力です。一方で、収穫量が多すぎて困る、という声もあります。つまり、ハヤトウリは「知られていないけれど本当は魅力的な野菜」だと言えるでしょう。
では、少しずつ、見ていきましょう。
① スーパーにほとんど並ばない
- 傷みやすく、大量流通に向かない
- 旬が短い(10〜12月)
- 生産者が少ない
② 育てるにはスペースが必要
つるが10m以上伸びることもあり、家庭菜園初心者には少しハードルが高い野菜です。
③ 収穫量が多すぎて扱いにくい
1株で50〜100個も収穫できると言われるほど、強烈な生命力があります。しかし、その反面、家庭では持て余してしまうこともあります。
つまり、こういうことです。
▶ 食べた人はハマるけど、育てる人が少ない
▶ 育てる人が少ないから認知が広がらない
▶ 認知がないから食べる機会がない
でも裏を返せば、
“育てた人だけが知る、知られざる宝物の野菜” であることも事実です。
ハヤトウリの育て方と知られていない魅力とは|私は2個買って、1つを来年の種にしました
- 1つめ → 糠漬けにして感動
- 2つめ → 来年育てるための種として保存
ハヤトウリが面白いのは、“種”がないのに種になる ところです。
そう、ハヤトウリは、実そのものが苗になる=実がそのまま種 なんです。
(芽だしと保存方法は下に書いてあります。)
糠漬けが美味しすぎる理由
ハヤトウリを糠漬けにすると美味しいのは、こんな特徴があるからです:
- 固すぎず柔らかすぎない絶妙な食感
- 青臭さがほぼない
- 糠と塩の風味を吸いすぎないから軽い仕上がり
- たくさん食べても胃に重くない
ただし…
糠漬けばかりだとさすがに飽きる。
そして来年育てるなら、大量収穫も覚悟しておかなければいけません。
【大量消費OK】糠漬けだけじゃない“飽きないレシピ”
次に、大量消費にも使えるレシピを紹介します。
① 甘酢漬け(ピクルス)
冷蔵庫で約2週間保存できて、飽きない万能ストック。
② ナムル
ごま油+塩+にんにくで無限おかず化。
③ きんぴら
ごま油で炒めて醤油とみりん。食感が楽しく大量消費向き。
④ 味噌炒め・カレー炒め
味噌に合う。スパイスを入れても美味。
⑤ スープ・味噌汁
煮ても食感が残る。和・中華・エスニックに対応。
⑥ 冷凍ストック
- いちょう切り or 薄切りにする
- 袋に入れて冷凍
- 炒め物や汁物にそのまま投入
来年のための“保存方法”|実そのものが種になる
では、来年のために種を保存する方法を見ていきましょう。ハヤトウリは、実を保存しておくだけで、春に芽が出てきます。これにはびっくりです。実が球根になるのか???と。
とはいえ、種になるまで待たなくていいのは魅力の一つです。
■ 保存のコツ
- 新聞紙に包む(乾燥させすぎない)
- 玄関・床下・野菜室など冷暗所へ
- 2〜3月ごろ芽が出てくる
芽が出たら植え付けのサイン。いよいよ来年、育て始められます。
これにはびっくりです。実が球根になるのか???と。しかし、種になるまで待たなくていいのは魅力の一つです。
【効率的に消費するために】育てるときに知っておきたい工夫
① ネットは高く張る
つるの暴走を上方向に逃がして、実をつけすぎないようにする。
② 若採り(間引き収穫)で量をコントロール
料理しやすく味もよくなる。栄養も実に集中。
③ 肥料は控えめ
肥料を与えすぎると実もつきすぎる。
④ 摘心(つるの先端を切る)
つるの暴走を止め、家庭菜園向けに収穫量を調整できる。
来年のざっくりスケジュール
- 11〜1月:実を保存
- 3〜4月:芽が出る
- 4〜5月:植え付け
- 6〜8月:つる管理&摘心
- 10〜12月:大量収穫 → 料理&保存へ
まとめ|ハヤトウリは“知られざる宝物”。だからこそ育てる価値がある
最後に、ハヤトウリを育てる価値について改めて考えてみましょう。私は今回、たった2個のハヤトウリを買って、1つを糠漬けにして感動し、もう1つを来年の種にすることにしました。
知らなかった野菜だからこそ、出会ったときの驚きが大きい。そして、育てる楽しみがある野菜です。来年、庭いっぱいのハヤトウリが実るのを想像しながら、今はそっと、1個の実を保存しておこうと思います。

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