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ベランダの植木で温度が変わる?暮らしの中でできる小さなエコ

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ベランダ緑化で室温が−5℃!? 小さな植木がもたらすエコ効果とは!

はじめに|植物が温度を下げるって本当?

最近、とある動画を見て驚きました。それは「マンションのベランダに植物がある部屋」と「何も置かれていない部屋」とで、建物表面温度が大きく異なるというものでした。植物の有無だけで、外壁やベランダ、室内の温度が変わるとは…。

この記事では、その理由や実際のデータ、そして私たちができる小さなエコについてご紹介します。

第1章|植物が涼しさを生む科学的なしくみ【蒸散・遮熱】

植物には「蒸散(じょうさん)」という働きがあります。これは、根から吸い上げた水分を葉から蒸発させ、そのとき周囲の熱を奪うという仕組みです。この自然の仕組みが、周囲の空気をひんやりと冷やしてくれるのです。

さらに、植物の葉やプランターは直射日光を遮り、ベランダや外壁が焼けるように熱くなるのを防ぎます。結果として、建物の表面温度や室温まで影響を与えるのです。

第2章|実験データからわかる「植物あり・なし」の温度差

第2章|実験データからわかる「植物あり・なし」の温度差

実際、環境工学の研究で以下のような結果が出ています。

  • ベランダに植物がある部屋では、床や壁の温度が最大20度近く低くなることがある
  • 冷房の稼働時間が40%も削減されたという実験も
  • 植物の葉に囲まれた「グリーンカーテン」は、室内温度を4〜5度下げる効果があるという報告も

このようなデータは、日本の大学や自治体、国際論文でも発表されています。建物の外側が冷えることで、冷房の節電にもつながることがわかっています。

(出典:MDPI 国際論文 / petit-info.com)

参考文献:

 

第3章|わたしのベランダエコアクション実例

ベランダ緑化は、私たちでもすぐに始められる「自分にできるエコ」です。たとえば…

  • 小さな鉢でハーブや野菜を育てる(バジル、シソ、ホーリーバジルなど)
  • ヘチマやゴーヤでグリーンカーテンをつくる
  • 乾燥に強い植物を選んで、水やりを無理なく
  • プランターや棚で立体的に配置し、日陰も作る
  • 常緑木として、枝があるけれどあまり手のかからない木を常に置いておく。

ベルガモットやレモンなどを大きくなりすぎないところまで(収穫の楽しみもある)

\おすすめ植物/

  • グリーンカーテン:ゴーヤ、ヘチマ、キュウリなど
  • 香りと虫よけ:ローズゼラニウム、ミント、レモングラス
  • 実用性も:バジル、シソ、レモン、ベルガモット🍋

こうした取り組みは、冷房の節電だけでなく、心の癒しにもつながります。

実際に私も、ベランダで育てているトゥルシーやヘチマの葉が朝露に濡れているのを見るたび、気持ちがほっとします。

第4章|今からできるベランダエコ入門(チェックリスト)

  • プランターや鉢で植物を育てる
  • ベランダの壁に緑を這わせる(グリーンカーテン)
  • 鉢の下にすのこや遮熱シートを敷く
  • 毎朝の水やりタイムでリセット&癒し
  • 無理せず、自分のペースで続ける

 まとめ|小さな緑がもたらす、大きな心地よさとエコ効果

「植物があるだけで、温度が変わるなんて」そんな驚きから始まる、暮らしの中の小さな発見。ベランダ緑化は、私たち一人ひとりが取り組める、地球にもやさしいエコな工夫です。涼しくて、やさしい、そして美しい。そんな暮らし方を、これからも楽しんでいきたいと思います。

植物のチカラは見た目だけではありません。「暑さを和らげる」「冷房代を抑える」「癒しになる」という、たくさんの恩恵をくれます。私たちにできる小さなエコが、地球にも自分にも優しい選択になりますように。

※このブログ記事で紹介した実験や数値は、以下の文献・記事をもとにしています。

  • MDPI:https://www.mdpi.com/2225-1154/8/1/8
  • petit-info.com:https://petit-info.com/1042.html
  • roseraie.jp(実際の温度測定ブログ)https://roseraie.jp/wordpress/ベランダの温度の記録/

 

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