インドの霊的伝統であるバクティヨガにおいて、Tulsi(トゥルシー)は特別な存在です。
ハレー・クリシュナ運動の創始者、A.C. バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダはこう語りました。
「もしTulsiを育てることに支障があるなら、それは献身的奉仕に欠陥がある証拠である」
(1971年7月9日付 書簡)
本記事では、プラブパーダの発言を引用しながら、Tulsiと献身(Bhakti)の関係を解説します。
Tulsiとは?女神トゥルシーの存在
- インドでは薬効のあるハーブとして知られるTulsi。
- バクティの伝統では「トゥルシー・デーヴィー」という女神。
- クリシュナに最も愛される献身者で、葉は礼拝に欠かせません。
プラブパーダの発言
書簡
- 1971年7月9日/ロサンゼルス
「Every center should be encouraged to grow Tulsi. If there is any impediment in growing Tulsi, that means that devotional service is defective.」 - 1976年10月25日/ヴリンダーヴァン
「Tulasi flourishes where there is love and devotion.」
講話
- 1972年8月21日/ロサンゼルス(SB 1.2.18講義)
Tulsiを「タディーヤ(主に属するもの)」として位置付け、礼拝対象と同等に尊重すべきと説いています。
なぜ献身が育成に関わるのか?
- 霊的存在としてのTulsi
女神としてのTulsiは、育てる行為が信仰実践と直結します。 - バクティの雰囲気
マントラ唱和や祈りのある環境が、Tulsiを育む「霊的な場」を作ります。 - 実際的な世話の精度
Tulsiはデリケート。献身者は愛情を込めた世話をするため、結果的に育ちやすい。
現代におけるTulsi
- 海外でも寺院や家庭で育てられ、献身の象徴に。
- ハーブとしての効用も知られるが、プラブパーダは「愛と献身が鍵」と強調。
- ヨガや瞑想の実践者にとって、Tulsiは日々の信仰を深める存在。
まとめ
Tulsiは「献身のバロメーター」。
プラブパーダの言葉が示すのは、「愛と献身があればTulsiは育つ」という霊的な真理です。
Tulsiを育てることは、単なる園芸ではなく、バクティの実践そのもの。
私たちの信仰と日々の心がけを、Tulsiは静かに映し出してくれるのです。
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